10月27ー28日に台湾で行われた推手の世界大会に、
全日本競技推手連盟の葛西眞彦先生の引率のもと参加して参りました。

 

今回の世界大会には日本推手隊として日本人16名が参加しました。

まずこの日本人が推手の世界大会に16名も参加したというのは史上初なのではないでしょうか。

 

そして今回多くの日本人が、以下のような素晴らしい成績を残しました。
銀メダル:3名
銅メダル:3名
4位入賞:2名

 

日本では推手はまだまだマイナーな競技ですが、中国や台湾では非常にポピュラーな競技です。
以前上海で太極拳を学んでいた時、太極拳は推手の練習と同時にやるものだと教わり、毎日ばかすか投げ飛ばされましたが、
台湾でも同じように武術や太極拳をやる人は当たり前のように推手の練習をしているようです。

今回初めての台湾でしたが、公園に行けば推手の練習をしている人が見られるほど推手は一般的にやられていることが分かりました。
大会の会場でも参加者以外の方が、そこら中で所構わず誰かを掴まえて推手をやってました(笑)
台湾では推手は国体種目の一つなので、日本で言えばサッカーやバスケットボール等と同じ位誰でも知っていて、学校での部活などでも行われているようなので、専門的にやっていなくても一度はやったことがあるという人は大勢いるようです。

 

一方日本ではその認知度はまだまだ低く、一般の人でその存在を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

そんな状況の中、近年全日本競技推手連盟が立ち上がり、去年から日本でも競技推手の全国大会が開かれるようになりました。
今年5月に行われた大会が第2回で、自分も参加させて頂きました。
大会終了後、葛西先生の方から全日本大会参加者に台湾世界大会への参加の呼びかけがあり、今回の世界大会参加に至りました。

 

葛西先生は長年台湾に住んでおり、本場台湾で推手の大会に出続け、台湾でも常にトップの成績を残している競技推手の第一人者です。
こういった日本人ではまだ誰もやったことのない事を成し遂げたパイオニアがいなければ、今回の日本勢の世界大会参加ということさえありませんでした。
そういった意味でも、葛西先生が推手の世界を切り開き、そして今回日本人が16名も参加したというのは日本の推手の歴史にとって大きな意義があったように思います。

 

そして何より、今回初参加にして多くの日本人が優秀な成績を収められたのは、葛西先生と板野先生の周到なサポートがあったからであることは間違いありません。
当然個々人の努力の成果であることも間違いはありません。
しかし、自分を含め初めて参加される方が多い中、絶対的経験不足を埋めるためにご尽力下さったことが日本勢の成績に非常に大きく働きました。

 

大会参加者の情報共有グループでは、台湾大会で勝つための物凄い数の情報を展開して下さいました。

それは大会参加への事務手続きから始まり、台湾大会期間のスケジュールのアレンジメント。

練習に関して、大会に合わせた詳しい体力トレーニング、筋力トレーニングの方法。
日本で練習相手があまりいない環境で効果を上げられる練習方法。

ルールの解説。ルールに応じた戦略。
審判についての情報。
大会の状況変動、大会進行時の注意点。

日本と台湾の推手の違い。それに対しての技術的アドバイス。
台湾選手の動画や情報の展開。
各日本人参加者の対戦相手の情報。
世界中から参加する各団体の情報。

試合でどんな靴を履いたほうが良いのか、戦い方によっての靴の選定、新しく買うなら馴染ませる期間など。
体重を減量増量する上での情報。
食事管理について。
テーピングについて。

大会1ヶ月前の身体的にも精神的にも緊張感が高まっている時の怪我などの注意発起など、大会までのそれぞれの期間での注意点。
大会の心構え、練習時の心構え。

台湾の天候や治安情報。

などなど大会までの数ヶ月に渡ってこれらのトピックに対して非常に詳細に展開して下さいました。
そしてどのトピックに関してもコメントがあれば全ての質問に細かく回答してくれました。
どれだけ詳しい内容なのか、実際に投稿して頂いた内容をそのまま貼り付けて皆様に見て欲しい位ですが、
非公開情報なのでお見せできないのが残念です。

 

そして板野先生による香川・岡山・東京でセミナーが開催され、多くのことを教えて頂きました。
地元岡山から東京までお越し頂き、セミナーの中ではそれぞれの対戦相手の模倣をしながらやって頂くというような、細かな心遣いで感動させられました。

 

これまで20年近く武術をやってきて、多くの先生についてきましたが、
これほどまでに全面的にきめ細かく情報展開をしてくれた先生は今までお会いしたことがありません。
そしてそれは参加者を勝たせてあげたいという強い想いがすごく伝わってくるものでした。
だから大会が終わってそれらを思い返すと涙が出そうになります。
それ位自分にとっては感動的であり、指導者としてとても大事な事を学ばせて頂いたと思っています。

 

今回大会に参加したことで得た事、感じた事、ありがたかった事は沢山ありましたが、
まず一番強く感じたことを書かせてもらいました。

葛西先生、板野先生の驚異的強さだけでなく、素晴らしい人柄に惚れたっ!。そんな大会でした。

感謝の気持ちでいっぱいです。

おすすめの記事