合宿から帰ってきてから一週間、武術のことしか考えられず、

練習以外手がつけられなかったので報告が遅くなってしまいました。

 

8月26日より一週間、岡山にて行われた推手強化合宿へ行って参りました。

 

帰って来た日の夜は、夢に板野先生が出てきて、何故か推手ではなく中国語で作文をしろと言われ、

字が上手く書けずに苦しみながら短い作文を作るという妙な夢を見ました。

合宿気分が続いていたようです。

 

合宿は事前のスケジュールのような毎日3部練習というものではなかったものの、

それでも1日1〜3回の練習を毎日こなすハードなものでした。

夜練習は22時半から24時を過ぎる時間まで行い、ある日の夜練はサーキットトレーニングでかなり身体を追い込む激しい練習でした。

1日目にしてブルガリアンバッグ(大きな砂袋を振り回すトレーニング)の反動で、屈めた体を起こすのがきつくなり、

3日目には立ちコロで腹筋が崩壊し、くしゃみをすると悶えるほど痛くなり、

4日目以降は謎の激痛で両腕が上げられなくなり、夜中に痛みで何度も目が覚める始末。

後先考えず気合いでやったのが間違いだったような気もしますが、フィジカルの弱さが露呈してしまいました。

 

そんな中、一緒に参加したメンバーに既に60歳を迎えている方もいたのですが、全ての練習を同じようにこなしており誠に敬服しました。

自分も同じ年齢になった時あんなタフガイになっていたいものです。

 

練習はフィジカル的にきついのも当然あったのですが、それよりも大変だったのが技術の習得でした。

今回の合宿の趣旨は、10月に台湾で行われる世界最大規模の推手大会に向けた強化合宿で、大会で勝ち残るために必要な技術を学ぶことでした。

世界の、特に本場台湾や中国の強豪を相手に勝ち残るには半端な技術では通用しません。

台湾では推手の競技人口が非常に多く、武術をやる人以外に、レスリングや柔道、軍人さん等も大会に参加されるようです。

そんな非常にレベルの高い台湾の大会で、全日本競技推手連盟の葛西先生と板野先生は、日本人で唯一優勝経験を持っています。

その両先生による非常に貴重な技術を毎日ご教授して頂きました。

ただ見た目は簡単そうな技術でも実際に相手にかけてみようとすると上手くできないことが多く、毎日頭を悩まされました。

 

合宿から帰ってきて一人で課題を細分化して、練習をして分かったのですが、

相手がいない一人の状態ですらその動作ができない(笑)

そりゃ一人で出来ないことが、相手にかかるわけがありません(笑)

身体も変えていかなければいけないし、それが出来るよう神経を通していかなきゃいけないし、それができた上で相手に力を伝える練習をしなければいけないし、と課題が山積みになりました。

 

そしてメンタル面でも課題が浮き彫りになり、自分の未熟な面が多く出たのは人として恥ずかしく思う一方、フィジカルや技術よりもまず変えるべき課題であり、自分の目指す武術(最終的には人格)のために最も重要なことなので、反省する機会が出来て非常に良かったと思います。

 

合宿に参加された方々は、全日本の無差別級チャンピオンや中量級チャンピオンはじめ、各階級の上位入賞者が多く参加されました。技術も意欲も非常に高く、あらゆる面から多くの事を学ばさせて頂きました。

そんな方々と一緒に練習が出来たのはこの上なく楽しかったです。

 

そしてやはり今回も葛西先生と板野先生のとんでもない強さに圧倒されると共に、その技術の高さに感動しました。

以前はどうして崩されているのか全く理解できなかったのが、今回は少しだけ理解することが出来るようになりました。自分が相手にかけられるかは別として、どのようにしてやられたのかが分かっただけでも成長だと思います(笑)

ただ以前より感覚が繊細になり、先生方の技術がどれほど深みのあるものなのかが、多少なりとも感じられるようになったのは明らかな成長だと思いました。

段々ワインの味わいが分かるようになるのと似ているのかもしれません。(お酒はほとんど飲みませんが笑)

更にすごいと感じたのは、相手の技術の高さに合わせた指導方法で、一つの事がある程度出来るようになった時更に深い技術が出てくるところでした。

恐らく側から見ていてもその違いはほとんど分からないですが、実際に受けてみると簡単な推す技術の中に絶妙なコントロールがあることがはっきり分かります。

それを使い分けながら指導するお二人の先生は、さすが世界レベルといった印象でした。

 

今回の合宿は久しぶりにハードな練習で身体的にきつい面はありましたが、得られたものは非常に多く、

合宿前の自分では今の自分には絶対かなわないと断言できるほど変わりました。

ただ技術的にも身体的にも精神的にも課題はたくさんあるので、大会までの2ヶ月弱出来るだけその課題をこなせるよう頑張りたいと思います。

 

今回合宿の場所を提供してくださったゼロ戦クラブの関係者皆様、

一緒に練習してくださった参加者の皆様、

そして毎日朝から晩まで懇切丁寧にご指導してくださった葛西先生と板野先生、

全ての皆様ありがとうございました。

 

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