先日あるところで、音響のお仕事をされている方にお会いした。

 

会った瞬間から凄いことはすぐに分かった。

 

とにかく受け入れる姿勢がすごい。

寄り添う気持ちが真っ直ぐ伝わってくる。

遮るものが何もない。

 

その感覚は温かくて、きめ細かい。

 

非常に落ち着いた感じで、

太極拳でも頻繁に要求される

”上虚下実”(上を虚にし、下を実にする)が自分より上手くできている。

 

上虚下実とは、少し大雑把だが日本語に言い換えると、

「落ち着いた状態」、

「地に足がついた状態」、

「腹が据わっている状態」

等がそれに近い。

 

その方は、その”上虚下実”が終始崩れない。

心地の良い風のようで、どこにも不安を感じない。

 

そしてある会話の中で、

その会社の人は良い人ばかりだと褒めると、

涙を流して喜んでくれた。

 

多くの場合、自己承認欲求が強いため、自分が褒められることに大きな喜びを感じる。
(もちろん自分だってそうだ)。

 

しかし、その方は会社の人間を褒めると、自分の事以上に喜んでいて、

 

そして、

 

「ここで会うお客様も同じように良い人ばっかりなんです」

 

と目に涙をためていた。

 

おろおろと涙を流すのではなく、

 

感謝の気持ちを言葉にしながら、

 

毅然と真っ直ぐこちらの目を見ていた。

 

自分以外の人間への称賛をこれほど心から喜べるこの人はなんて凄いのだろうと思った。

会ってすぐから感じていた、なんともいえない心地良さは、

この人格からきているのだと非常に合点がいった。

 

その方が言った一言が印象的だった、

 

「私は人が大好きなんです」

 

言わなくても、ずっとそれは分かっていたが、やっぱりと思った。

 

その日は打ち合わせに行っただけだったのに、一日中ずっと気持ちが良かった。

 

一日中感動状態だった。

 

人と会って話すだけであれだけのヒーリング効果があるんだなぁとびっくりした。

 

新たに目標が出来た。

 

あんな人になれるよう頑張ろう。