上海体育大学 留学記③

留学記

前回の留学記②でスピーチコンテストに出たということをちょろっと書いた。

そうしたら、あれはどんなだったの?という質問を知り合いから受けたので、追記したいと思う。

こういった反響は書いてる人間からしたら嬉しい限りである。

 

あれは大学2年の時だったと思う。

 

ある日、留学生をまとめている先生から電話がかかってきて、上海市で行われる留学生のスピーチコンテストに上海体育学院の留学生を代表して出てほしいとのことだった。

出て欲しいというより、出るから準備して欲しいとのことだった。

 

さすが中国流である。

 

そして開催は一週間後だと言う。

 

そこもさすが中国流である。

 

お題は2つあって、1つは上海について何を話してもよいというもの。2、3分のスピーチだったと思う。

もう1つは、その時にならないと分からないのだが、質問を受けてそれに対して自由に答えるというというもの。

 

武術の練習する事以外はあんまり興味はなかったが、当日話すことがないのも困るので一応用意はした。

 

当日会場に行ってちょっとびっくりした。

 

大きな大学内のホールで、かなり大勢集まっている。。

 

話がちょっと違うんだけど。。

こんな大層なものとは聞いていない。。

まぁそこも中国流。

 

そしてスピーチコンテストが始まって更に驚いた。

 

上海には留学生が何百といるような有名な大学がいくつもあるのだが、それらの大学の代表で出て来ているだけあって、

中国語が物凄く上手いのと、スピーチ中に上海語なんかも混ぜており完成度が無茶苦茶高い。。

かなり選抜されてきている様子。

 

自分はと言うと、とりあえず覚えた内容でさらっと終えた。

感想が短いが、あんまり緊張も興奮もしなかったので、これといった感想がない。

準備もさらっとだったから思い入れも薄かったからだろう。

 

自分のことよりも周りが凄かったことのほうが印象が強かった。

 

そして、1つ目のスピーチを終え、2つ目に入るまで参加者は最前列で待機するのだが、

隣になった女の子が「君中国語うまいね」って言ってきた。

話をしているとその子は中国人のように中国語が上手い。

どうやらその子はマレーシア人の華僑で、中国語は小さな頃から話しているらしい。

要するに母国語のようなもの。

確かに留学生で間違いはないのだが、中国語のスピーチコンテストに出てきちゃうかフツー?

 

その子が舞台で何を話したかは全く覚えてないが、中国語は上手かった(笑)

 

自分はというと、2つ目のお題は細かくは覚えてないのだが、「上海の魅力」のような質問だったと思う。

そこで自分は、上海とは全く関係のない河南省や安徽省や山東省の武術仲間のこと、彼らとニンニクを丸かじりしてご飯を食べたことなどを話した。

武術をやっている人は上に挙げた所の人が多いから同級生にもやっぱり多かった。

一番仲の良い友人も安徽省出身だったので、その人の影響か自分の中国語が安徽省なまりだと言われたこともあった。

逆に上海人はクラスに2人しかいなかった。

 

そんな訳で自分は彼らのおかげで、とっても上海らしくない上海ライフをおくっていたので、「上海の魅力」というお題で中国北方の人達の素晴らしい習慣をスピーチした。

 

結果、上位3名以外の参加者全員に渡される優秀賞をもらった。

 

1位はアメリカ人だったと記憶しているが、何を話してたのかは覚えてない。

 

コンテストが終わって数日後、留学生担当の先生に会った時、特に怒られなかったから良かったと思った。

体育大学だしあんましその辺はハナっから力を入れるつもりがなかったからかなと思った。

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