太極を理解するのにオススメの本
老子 道徳経
まず太極を理解するのに必須の一冊
元々”太極”とは道教思想なので、その開祖である老子の理解は必須です。
老子の道徳経を解説した本は多数ありますが、
やはり説明する人の”道”に対する理解度によって、かなり解釈が変わってきます。
太極とは万物の根源を指す言葉です。
ただその根源(一番最初のお母さん)は無なのか有なのか?
無だったら、無から何かが生まれることがあるのか?
もし有だったら、そのお母さんがいるんじゃないか?
その答えは分からないけれど、有るのかも無いのかもしれないそんな抽象概念が太極であり、
老子の云う道です。
そんな抽象概念を分かりやすく説明されています。
老子の本は何冊か読みましたが、
この金谷先生の解釈は太極論と矛盾するところがなく特にオススメです。
老子の道徳経は一度読んで、捨ててしまうような類の本ではなく、
たまに読み返してみて,
何となくしっくりくる章を味わうように使うことをお勧めします。
老子の言葉は何となく雲をつかむような話がたくさんあります。
しかしたまに武術の練習を通して体感したものと、老子の云う言葉がぴったりあうことがあります。
例えば37章に、
「道常無為、而無不為。(道は常に無為にして、而も為さざるは無し。)」
真実の「道」のはたらきは、いつも必ずことさらなしわざのない「無為」の動きであって、それでいて、すべてのことをりっぱになしとげている。
という言葉がありますが、
推手で相手を簡単にコントロールできる時というのはまさにこの言葉のように、
”ことさらなしわざのない「無為」の動き”の時です。
要するに、相手を推そうとか引こうとか何かを意図的にやった時ではなく、
むしろ自分は何もしていないような感覚の時に最も自然に行えます。
毎回そのように出来るという訳ではありませんが、
武術の練習中に「無為」の動きというのを実感できることがあります。
このように体感したものと擦り合わせることによって、老子のいう”道”のはたらきを少しずつ理解できるのだと思っています。
そういう意味で、一度で読み切ってしまい込むのではなく、たまに読み返してみるというのがお勧めです。
真理はいつも人に希望を与えてくれます!
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