2003年から上海体育学院に留学した。

 

タイトルは上海体育大学と書いているが、本当は上海体育”学院”である。

日本人に話す時”学院”と言うより大学と言った方がわかりやすいので、タイトルは大学としているが、本文では学院で統一しようと思う。

 

上海体育学院には、本科生卒業までの4年間居た。

前回はいきなり入学初日のことを書いたが、今回は少しだけ学校の説明をしようと思う。

 

上海体育学院は文字通り体育を専門とした大学である。

体育は卓球や体操やサッカーなど主な体育種目はもちろんのこと、中国武術や中国舞踊を専門にする学科もある。

また競技として運動をするだけでなく、リハビリ(中医学や鍼灸なども含む)や人体科学、運動心理学、スポーツマネージメント、体育新聞(メディア)など体育に関する専門課程が沢山ある。

そして体育とはあまり関係のない、英文科や情報処理科も一応ある。

参考:上海体育学院学科(外部リンク中国語)

 

自分がいたのは、中国武術を専門とする伝統民族体育学武術系で、その中に表演と散打に分かれていて、自分は表演を専門にしていた。

表演は体操の床種目のようにコートの上で演技をして、武術の動作と難度動作の合計点で競う採点競技である。

 

伝統民族体育学武術系の表演科(表演”科”とは実際には呼ばないが伝わりやすいのでここではそう呼ぶ)では4年間を通して、

運動と武術と体育教育を総合的に学ぶ。

運動は基本的な運動生理学や解剖学、その他中国独特のマッサージ(推拿)などを学ぶのと同時に、水泳や卓球、サッカー、散打など、学期毎に専門以外の運動種目も学ぶ。

表演は、専門なだけにかなりの数の套路(型)を練習する。

まず徒手(何も持たないで行うもの)は長拳、南拳、太極拳、伝統拳(自分の場合、通背拳。選択科目)。

武器は単器械は刀、剣、棍、槍。双器械は双刀、双鞭。伝統器械は酔剣。

対練(2人もしくは3人で相対して攻撃と防御を行う型)は対刺剣。

そして集体(複数人で行う演舞)は長拳、剣、刀、棍。

他にも表演をしに行く時に違った種目もやっていたので、上記以外にもまだいくつかあったと思う。

 

これらの種目を在学中に学んだ。

そして実技以外に、武術の歴史、武術理論、武術指導なども総合的に学んでいく。

 

そういえば動作解析の授業で、同級生が全身タイツを着て各所に白いポチポチを付けてパソコンでその動作が動画が見れたのは面白かった。

あとは、何の授業だったか、自分で指に針を刺して採血して、その血液からストレス度合いを数値で測るというもので、

数値から自分は割とそのストレス耐性は強いと言われたが、個人的には刺されるのも血を見るもの嫌なのでそのストレス耐性は強くないと思う。

 

そして学校の科目以外に上海体育学院の武術代表隊で練習させてもらっていたので、

朝6時過ぎからの朝練(時々)と、午後3時からの2時間半位の練習が毎日あった。

日曜日は何もないので、前日の土曜日は筋トレと走り込みが超キツかった。

 

そして留学生は中国語の授業が週に3、4つあったはず

(記憶が曖昧だが、リスニング、読解、グラマーがそれぞれあったので3つ以上は間違いない)。

1年生の時のリスニングの先生が怖かったのと、3年生の時の読解の先生が超優しかったことを今でもよく覚えている。

 

余談だが、上海市で行われた留学生のスピーチコンテストの開催一週間前位に、学校から上海体育学院の留学生代表で出ろと言われ、

お題である「上海の魅力」とは全然関係ない地方の食について話して採点を落としたのを覚えている。

 

またこれも学校から、上海語のクイズに答える上海のテレビ番組に留学生として出ろと言われ、全く上海語が分からないのにスタジオに入ってから大急ぎで質問に出てくる単語だけ覚えて、結局本番で忘れてしまったのも印象深い思い出の一つである。

ちなみにその時武術の表演もすることになった(事前に何も知らない笑)が、テレビを見ていた同級生からは好評だった。

 

卒業して10年経って、初めて学校でやってた事を書いてみて当時はあまり何にも考えていなかったが、

こうやって書いてみると色々やっていたんだなと思う。

 

学校の説明というか、武術科の説明と自分の雑記になってしまったが、自分にとっての上海体育学院は大方こんな感じだった。

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