太極拳の大前提【陰陽論②】

太極拳

太極拳というのは太極論という思想に基づいています。

太極図という白と黒の勾玉のようなものが一緒になっている絵が有名なので、

一度は見たことがあると思います。

 

 

その太極論は自然原則を表しているのですが、

その自然原則の要素の一つに「消長(しょうちょう)」というものがあります。

 

消長とは、”万物は常に流動的で一定の状態を持たない”ことを指します。

 

例えば太陽の位置。

今ある位置と10分後の位置ははっきり言って同じような位置にあるように見えます。

しかし同じ位置にある瞬間は一瞬たりともありません。

 

また例えば季節。

春夏秋冬というように一年の中で季節は変わり続けています。

 

太極論には”常に同じ状態”というものは存在しません。

 

 

よって、

 

太極拳には、正解がありません。

 

乱暴な言い方ですが、

太極論に”不変”がない以上、

太極拳に、絶対正しい答えというのはありません。

 

”万物は常に流動的で一定の状態を持たない”の”万物”とは

何から何まで全てのものを指します。

 

なので、

 

”正解は常に流動的で一定の状態を持たない”

 

とそのまま言い換えられます。

 

だから太極拳には正解がありません。

 

これが太極拳の大前提だと思っています。

 

答えがないから、太極拳は人を選びません。

太極拳は生きていれば誰でもできます。

 

そもそも答えがないから、太極拳は答えを押し付けられません。

一人一人の性格が違うように、人数分の太極拳が存在します。

 

太極拳をやる上で、正解というのが欲しくなります。

しかし太極拳には正解がありません。

でも正解がないからこそ自由が生まれます。

 

太極拳で自分自身を自由に表現してみませんか?

 

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太極拳でもう一歩自由になる

 

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