第7回全日本競技推手大会-男子重量級優勝【北村 脩磨】

推手
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【大会後感想】

第七回全国競技推手選手権大会、重量級の部でなんとか優勝できました。
今大会に向けては過去イチ真剣に取り組みました。
普通に考えて67kgしかない自分では85㎏もある選手に勝つのは難しいからです。
今までは通用していた技も、体重差が出てくると通用しなくなったりもします。
正直、大会直前まで不安でいっぱいでしたが、西尾先生のアドバイスで立て直せました
それまでは押されても引かれてもビクともしない強い身体を作ろうとしていたのですが、「それはしなくて良い」という助言をもらいました。
代わりに、
今までの人生で培ってきた瞑想してる時の意識状態や音楽の感覚を深めるように」というアドバイスをもらいました。
これが大きな転機になりました。
楽器を演奏する時は、「出したい音の輪郭と質感を掴み、それを自分の内側で響かせる」というのをやるのですが、この経験を「相手の動きを知覚し、それに柔軟に対応する」のに役立てることが出来ました。
メロディーを掴む感覚と推手で相手の動きを掴む感覚は本当に良く似てると思います)
試合では相手も最速で動いてきますが、音楽の場合も曲によっては試合の速さに負けないくらい速い曲が沢山あるので、試合の速さにも余裕を持ってついていくことができました。
音楽的な感性が武術の試合という畑違いのフィールドでしっかり活かされているのが驚きです。
過去の意外な経験を意外な形で活かせるのが太極拳、競技推手の魅力だと思います。
そして西尾先生はそういうのを引き出してくれます。
本人でさえ気づいていない、その人の隠れた長所を引き出してくれます。
だから推手のスタイルも生徒みんなバラバラで個性的です。
どの生徒も、その人にしかできない技や能力を持っていて、それを最大限活かせる方法を西尾先生に教わっている、という印象です。
この調子で世界大会も頑張ります
去年は中量級で優勝。
今年は20キロ近いハンデのある中で、見事重量級で優勝!!

試合までの意気込みが凄くて、動画で色んな人の癖や技術を研究したり、ご自身の課題にも真剣に打ち込んでいました。

去年中量級で優勝した時点で、今年は重量級で参加することを決めていたので、この一年体重負けしないように基本練習も徹底してきました。

北村さんは独特の自分の世界をもっていて、その状態に入ると相手を捉える精度が高まります。

音楽に疎い私では、「推手と音楽が同じ」というのが始めは分かりませんでしたが、北村さんの感覚などの話をよく聞いていると、その類似性を感じることができました。


試合では、
彼の独自の世界も、
この一年の基本的な練習の成果も、
存分に発揮されていたという印象です。

今後、もっともっと彼の独自の世界観を拡げていってほしいです。
更に輝かしい姿を見てみたいです。

それを表現するためにも、必要なのは基本の力なので、
基本練習をどんどんやっていこうと思います。

北村脩磨(きたむら しゅうま)

略歴:

父親 1980年代に有名だった音楽雑誌の編集長であり、

雑誌の執筆の他に自身でもバンド活動をしていた。

母親は音大出身(ピアノ専攻)

名前の由来はドイツのピアニストのロベルト・シューマンから来てる。

【小学校時代】

父親のバンドに出演し一緒に演奏をする。

ライブ演奏は当時の自分にとってはお小遣いを得る手段だった。

お小遣いを得る手段は他にもいくつかあったが、ライブ演奏だけ破格だったので、最優先させてた。

【中学 高校 時代】

父親の体調不良のためバンド活動は休止。

英語の音読学習に音楽的な要素を見出しながら取り組む→英語力UPする(偏差値73か74,TOEIC805点)

【青年時代】

瞑想の質を高めたりするために音楽を使用

現在の意識状態を可視化するための手段の一つとして楽器の演奏をしたりしてた

【現在】

西尾先生に太極拳、推手を学ぶなかで音楽を取り入れる

音の質感と相手の質感をリンクさせて相手と同調したり、音楽聞いてる時に出てくるイメージとか意識状態を推手に役立てたりしている

推手を学ぶことで、音や音楽への理解や能力や技術的なものがより豊かになっているのを日々実感してます。

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