《60からの太極推手》

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この間、推手世界大会で初めて台湾へ行きました。

台湾の人たちは、皆親切で一気に台湾が好きになりました。

しかも台湾は美味しいものもすごく多いです。

いわゆるB級グルメ天国といいますか、庶民的で美味しいものがいっぱいです。
きっと高くて美味しいものもいっぱいあります(笑)

しかも日本語の表記があるお店も多く、また日本語を話せる台湾人にも多く会いました。
日本人に対して非常に優しい印象を受けました。

正直、日本人が旅行に行くなら中国本土より台湾の方が行きやすいかもしれません。

 

でも今回の台湾は旅行ではなく!

推手の世界大会に参加するために行ったきました。

 

感想は、一言!

 

やっぱり台湾は凄かった!!

 

これで締めくくっては少し短すぎるので、もう少し冷静に書こうとは思いますが、
実際のところ、

 

「まじ台湾すげーんだよ! 超ヤバイってマジで! ホントすげーんだから! 聞いてる?!!」

 

ってこんな感じの興奮でした(笑)

 

事前に色々聞いてはいたものの、実際にそのスケールを感じると全く違いますね。

 

まず推手の競技人口が半端ありません。
しかも年齢層も広く、年配の方もやたらと多い。

 

大会会場ではホントどこでも人がわらわらと集まって推手をやってました。
大会会場なのだから当たり前だろと思うかもしれませんが、そうではなく
やっているのはほとんどが大会参加者ではなく、それ以外の人達でした(笑)。

 

誰かに道を聞く感じより更に気楽に、

「ちょっと推手しようよ〜」

ってな感じで、どこでも始まります。

会場の廊下にて

日本人の参加者にも声をかけてきて、やっていた方もいました。

台湾人のメンタリティがこういう感じなのでしょうか?

 

以前中国に居たとき、長距離列車に乗って新聞を読んでいたら隣の人が、
「新聞半分貸して」
って言われて
「半分?!」(新聞半分にすると内容が切れちゃうんだけど。。)
って思ったことがありましたが、やはり台湾も中華系、きっとこんなノリなのかなぁと思いました。

 

とにかく会場では通路だろうが試合会場だろうが関係なくどこでもやってました。

試合が終わると審判や審判長も混じってやっていました。

隣では試合してるのにそんなの関係ない

審判長も参加(笑)

そんな感じで色々と日本では絶対に見られない光景でした。

 

そして当たり前ですが、そのレベルの高さ。

競技人口が多いということは当然その上に上がってくる人は上手い訳です。

 

自分が参加した65kg以下級も頭で理解できない位強い方がいて、

優勝までの全試合、全てコールド勝ち!

 

自分は準決勝で負けてしまったので、実際に当たることはありませんでしたが、
準決勝で自分が戦った相手も決勝では全くポイントが奪えず敗退。

 

世界の壁は果てしなく高い感じでした。

 

競技のルール上普通試合ではかなり激しいぶつかり合いになるのですが、
その方はぶつかる感じもなく、さらっと相手を崩してポイントを重ねていました。

どの対戦相手だって弱くはありません、それでも全く危なげなく戦う姿はもはや芸術でした!

あそこまでいけば太極拳も力じゃないって言える気がしますが、その技術は今の自分では理解不能でした。

 

どんな世界でもそういった規格外に凄い人というのはいるもんですね。

右側に写っている方がその達人先生。大会のポスターになってました。

そんな方の技術を目の前で見れたのは大きな収穫でした。

そして当然自分が戦った全ての試合が非常に貴重な体験になりました。

 

まぁそんなこんなで台湾大会は非常に刺激的だった訳ですが、

日本に戻って思ったことの一つとして、

今回台湾で、大会会場や公園で嬉々として推手をやる年配の方々を見て、
単純に日本人もこんな風に触れ合いながら楽しく運動が出来たら素晴らしいなぁと思いました。

 

推手は、太極拳を理解するのに有効なツールだという事以上に、
年齢がいってからでも始められる安全な運動です。

 

しかも見た目以上に奥深いものなので長く探求できる運動です。
将棋のように緻密な戦略も必要なので、体以上に頭もかなり使います。

 

そういった面もあるから台湾で人気のある競技なのだと思います。

 

近年スキンシップに大きな健康効果があることは科学的に立証されておりますが、推手は人と触れ合いながら行える運動なので、
その健康効果も大きく期待できます。

 

だから推手がこれからの生涯スポーツの選択肢の一つになったら、
もっと活き活きと過ごせる時間が長くなり、病気への不安も減ると思ってます。

日本の健康に大きく貢献するのではないでしょうか。

 

だから日本人に、特に年配の方にもっと推手の楽しさを知ってもらえるよう活動をしようと決めました。

 

幸いにもこういった試みは既に日本で始まっており、
流派や経歴、もちろん性別年齢など関係なく推手を学べる環境が出来始めています。

 

全日本競技推手連盟が日本で初めて、シニア向けのぶつかり合いのない推手のルールを策定され、
安全にお互いの技術を研鑽できるようになっています。

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

YouTube:シニア向けライトコンタクトルール

 

動画で説明されている先生は、全日本競技推手連盟の葛西先生で、あの台湾で長年トップの成績を収め続けている日本推手界の第一人者です。

 

来月12月には来日セミナーも開催されます。

これは非常に貴重な機会なので、ご興味のある方は是非実際に体感してみることを強くお勧めします。

 

「何かを始めるのは怖いことではない。怖いのは何も始めないことだ。」
とはマイケルジョーダンの言葉ですが、

 

推手を始めるのに恐れるものは何もありません。

 

これを機会に推手の世界に一歩踏み込んでみるのはいかがでしょうか?

 

全日本競技推手連盟:

12/7(金)・8(土)・9(日) 自由推手・競技推手連続セミナー@東京のお知らせ

 

 

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