普段中国武術や太極拳の套路の練習をしていて、
それを「どのように対人に活用するのか?」というのが疑問になる事があります。
しかもそれを誰もケガをすることなく、安全に、楽しくお互い検証できたらどんなに良いかと思います。
それを全て実現できる場所が競技推手の練習にもあります。
今回もそれを大いに実感できたセミナーでした。
今回の板野先生のセミナーのテーマの一つに、
「力の抜き方」
というのがありましたが、
それが非常に勉強になりました。
他にも色々なテーマで教わったのですが、このブログでは割愛させて頂きます。
「力の抜き方」
は、太極拳に限らずほとんどの武道、武術で強調されることの一つだと思います。
ですが、力を抜いてどうやって相手に力を伝えるのでしょうか?
だらだらと力を抜いてそれが相手に本当に効くでしょうか?
はい、当然効きません。
だって何の力も入れてないんですから。
力は力で必要なんです。
そうすると問題はその力をどのように出すかなんです。
実は上記の問題提起そのものに間違いがあります。
答えから言ってしまうと、
その力は出そうとして”出す”ものではなく、
力はもとから”在る”状態なんだそうです。
そうすれば相手の力を吸収することも、
力まずとも相手に力を伝えることもできるというのです。
それを実感するための練習をいくつかやると、
確かに出てる状態、力が”在る”状態をキープしていると、
相手がどの方向から力をかけてきても全く力まず相手の力を吸収できることが実感できました。
そして、その状態でいると自然に相手にも力が勝手に伝わっていくというのも実感できました。
当然一朝一夕でマスターできるような内容ではなく、
何度も板野先生のご指導のもとでちょっと実感できたというレベルではありますが、
確かにその状態では本当にリラックスした状態で、自分も安定して、なおかつ相手を崩すことも可能でした。
「力を抜く」というのはただ脱力するのではなく、
力が”在る”状態を保つことなのだということが理解ができました。
残念ながら、その方法を文字で伝えられるだけの言語化能力がないので大変恐縮ではありますが、
興味ある方は是非
全日本競技推手連盟(外部リンク)のセミナー情報をチェックして頂いて、
セミナーにご参加頂くことを強くオススメします。
7月にも東京でセミナーを開催されるようですよ🎵
板野先生、ご参加された皆様、ご指導頂きどうもありがとうございました。