東京陳式太極拳倶楽部なら太極拳を総合的に学べる

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先日、鎗田勝司先生が主催する東京陳式太極拳倶楽部にて体験レッスンを受けさせて頂きました。

体験をさせて頂くきっかけになったのは、
今年5月に参加した全日本競技推手大会で、無駄のない動きで、また非常にエレガントな戦い方で女子の部で優勝した北村恭子さんを見て、当クラブから一緒に参加した片山コーチと共に「あんなふうになりたいっ!」と興奮したことをきっかけにお近づきになりました。北村さんは『武術 阿吽会』と『東京陳式太極拳倶楽部』の二つに所属され、併修しているとのこと。太極拳の活歩推手に興味のある自分は、今回その東京陳式太極拳倶楽部の方にお邪魔させて頂けるとのことで伺わせて頂くこととなりました。

北村さんの謎の強さはどうやって培われたものなのか非常に興味があり、どのような練習をしているのかとても楽しみにしてました。

練習の詳細は勝手に公開できませんので大きな流れだけ書くと、套路(型)⇒用法 ⇒実践(推手、散手)というもの。
どの練習も鑓田先生が細かく分かりやすいご指導をしてくださいます。
太極拳の教室で、実践練習、特にグローブをはめてのスパーというのはやったことがなかったので驚きでもありました。

太極拳は、「練架(基本練習や型練習など)」、「推手」、「散手」から成ると教わってきて、違った形の「散手」は少しやったことがありましたが、
こういったグローブをはめてのマススパーというのは初めてで大変勉強になりました。

 

定歩推手の競技というのは、力と力がぶつかり合うもみくしゃの状態に陥りやすいのですが、体重別でやる以上筋力だけ増やして勝つのは限界があります。

その中で太極拳の相手の力を上手く受け流す技術、自身の力ではなく相手の力を上手く利用した勝ち方というのは非常に高い技術が要求されます。

北村さんは見事にその”太極拳”で優勝したという印象でした。

 

たった一回の体験練習だけで知ったような事は言えませんが、

あの強さの正体の一つは、あの練習体系にあるのかなと思いました。

套路と用法、用法と推手、推手と散手、そして散手からまた套路に戻るこの循環によって、

一人の練習が対人練習に繋がり、対人練習から得たものをまた一人の練習に落とし込みという作業の連続により技術が洗練されていくのかなと推測しました。

 

また教室の雰囲気は、そこで参加されている生徒さん達が皆いい人オーラを放ちまくっており(笑)、

初めて会ったにも関わらず、優しく練習に受け入れて頂き何とも心地いい空間でした。

 

合気道の達人である塩田剛三先生の言葉に

「合気道で一番強い技、それは自分を殺しに来た者と友人となること」

というのがありますが、太極拳の本質も全く同じ、

”敵と自分というものが一つになって、敵も自分もないという状態”が太極だといわれます。

敵と自分がばらばらでどうこうしてやろうというのは、それはもはや太極拳ではなく、

陰と陽がばらばらな陰陽拳になってしまいます。

 

自分は殺しにいく予定で行った訳では当然ありませんが、部外者を温かく受けて入れてくれる、積極的に陰陽融合しようとするその態度から、太極拳の本質を学んでいる人達なんだということがよく分かりました。

 

歴の短い長いで当然技術の差というのは出ますが、そういった態度は歴に関係なく意識すれば持つことができます。それを皆がやっているのは何とも凄いことだと思います。

 

よく生徒を見れば、先生がわかると言いますが、

当然の如く先生も素晴らしかったです。

自分が先生を計れるほどの物差しは持ち合わせておりませんが、知識、指導力、人柄どれをとっても素晴らしいとしか言えません。

 

時にスタミナ、パワー、スピードが必要なハードな練習もありそうですが、

太極拳の総合的な練習をしたい方、

そして何より人との争いではなく和諧、ばらばらではなく一つという人生の姿勢を学びたい、

そういった太極の道を進みたい方へは是非おすすめの教室です。

 

あとがき:

鑓田先生、北村さん、そして教室の皆々様、

素晴らしい経験をさせて頂き誠にありがとうございました。

勝手につらつらと書いてしまいましたが、貴教室の素晴らしさを多くの人と共有したいという思いで書かせて頂きました。

更なる発展をご祈念致します。

 

西尾嘉洋

 

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