当クラブの入賞者結果報告

2020年11月8日(日)東京で行なわれました、
第4回全日本競技推手選手権大会に当クラブから8人のメンバーが参加して参りました。

まず当クラブの入賞者結果報告から、

・女子無差別級 第3位 Aさん(匿名)
・女子無差別級 第1位 西尾絵美子
・男子軽量級  第1位 西尾嘉洋
・男子無差別級 第2位 西尾嘉洋

という結果でした。

 

まず女子無差別級で見事3位を獲得したAさんは、
うちの教室に入って約1年。
おそらくうちの教室で最ものんびりした性格で、
今まで競技スポーツなんて全く縁のなかった、これぞ文化部といった感じの方です(笑)。

しかも推手の経験など全くなかったので、大会出場にお誘いした時は真っ先に断られました
(当たり前ですねwしかも試合までたった3ヶ月)。

でも女子の試合は安全だし、出れば良い経験になるからとか色々こじつけて、
半ば無理矢理参加してもらいました。

Aさんは人と繋がるのがとても上手く、
相手をすっぽり包み込むような包容力があります。
これまでずっとそうやって人と接してきたのだと思います。

どうしてあんなに人のことが分かるのか自分には理解できませんが、
とにかくAさんは人のことがよく分かります。

それが初めてやる推手でも見事にはまって、
相手の行きたい方向、行けない方向がよく分かるようです。
要するに崩す方向が何となく見えるようです。

競争意識がなさ過ぎて「はじめっ!」の合図がかかってものんびりしてしまうのが直前まで課題でしたが(笑)、
本当に短い期間でよくぞここまで上達しました。

3位決定戦の相手は年齢的に半分もいかないであろう若さで、
パワーもスピードもスタミナもある方でした。
しかもかなりのラフファイターでかなり反則の目立つ試合になりました。
それでもクリーンなやり方で持ち前の相手の把握力と冷静さで見事勝利しました。

あの精神力と相手の把握力は私より格段に優れており、いつも学ばさせてもらってばかりですが、
初めての試合であそこまでご自身の能力を存分に発揮できるというのは想像を大きく上回るレベルでした。

 

そして女子無差別級で見事優勝した西尾絵美子さん。

私の嫁さんです(笑)

決勝のご相手は体重1.5倍を優に上回る体格差。
なんと体重差35㎏!!
見た感じ大人と子供がやっているようでしたが、
技術面でカバーし、2ラウンドとも6点差をつけて見事優勝。

体格差を太極拳の技術で埋めるという素晴らしい試合でした。

今回何より大変だったのは、9ヶ月になる息子を連れて行っていたため、
ウォームアップどころか直前まで授乳していたり、寝かしつけをしていたりで試合どころではなかったところ。

参加を決めた頃(生後6ヶ月頃)はまだママでなくても抱っこされていたので、
当日も仲間に助けてもらえばよいかと甘く考えていたら、
大会数週間前から急にママ以外では泣くようになり全く手を離せなくなりました。

試合まで練習どころか、育児で毎日大変でほとんど練習できない状況で本当によくやってくれました。

私西尾は男子無差別級、決勝までは全試合全ラウンド6点差をつけストレートで上がりましたが、
決勝で極峰拳社の竹村選手(重量級優勝者)と当たり、少しせった場面もありましたが実力及ばず敗退。

課題が多く残る内容でした。
精進致します!

竹村選手の技術は年々凄みを増していて、今回の大会中でも圧倒的な強さでした。
全く危なげなく重量級、無差別級を制したという印象でした。

竹村選手は技術面も凄かったのですが、
大会中うちの子供をあやしてくれたり、
試合中の選手が子供の方へ飛んで来ないように立っていてくれたりと、
そのお心遣いや優しさに感動しました。

至る所で遠く及ばないことを実感したと共に、
大変お世話になり誠に感謝が尽きません。


入賞したメンバーの報告は以上ですが、
今回参加してくれた生徒さん皆が皆全員が素晴らしい意識状態で試合に臨んでおり個人的には大満足でした。

メンバーのほとんどが競技推手未経験で、
大会申し込みまで競技推手を見たことも聞いたこともない方ばかりでした。

それでも、それぞれに掲げた課題を見事に試合中こなしていたので、
全員が大成功と言える結果だったと思います。

勝ち負けという結果は確かに有りますが、
うちでは相手に勝つための練習をしている訳ではなく、
自身の課題を克服するために練習をしているので、
そういった意味で皆が120点の結果でした。

大会後、応援に来てくれていたある生徒さんの感想がとても印象的で、
「どちらが勝つのかは見てなくて、どちらの戦い方が好きかを見ていた」
勝ち負けよりも、その人の戦う姿勢を見て、ご自身がなりたい姿と照らし合わせていたようです。

参加された方も応援に来て頂いた方も多くの収穫のある内容になりました。

 

今回の大会全体を通して

今年で4回目を迎える競技推手全国大会ですが、

今回強く思ったのは、

・年々確実にレベルが上がっている。
・毎年新しい方が参入されて活気付いてきている。

というところです。

年々レベルアップしているという点については、
当然個々人の努力もありますが、
やはり競技推手連盟の板野代表のご尽力が大きいと思いました。

今年はコロナの影響もあり、セミナーが開催できない期間もありましたが、
そういった期間を除いて毎月東京でセミナーをご開催され、
参加者の技術が常にアップデートされ続けていました。

毎回基本レベルの向上、試合への応用、新しい技術など様々な情報を展開して頂き、
それは当然試合でもそのまま活かせました。

セミナーに参加された指導者レベルの方々が、
セミナー内容をまた教室で展開して技術の底上げになったのだと思います。

今回は第4回大会で、自分は第2回から参加してますが入賞者のレベルは2年前とは段違いです。

来年、そして再来年とこれからどんどん競技レベルが上がっていくのはとても楽しみですね。

そして新規参入者の増加もとても嬉しいことです。
早くから競技推手に参加されていた方々が、仲間や生徒さんを連れてご参加されたり、
ゆっくりですが競技推手の知名度が拡がってきて、大会への参加に繋がったりと、
確実に大会全体が活気付いてきているという実感があります。

また大阪や香川といった遠方から大会にご参加された方もいらして、
少しずつ全国規模になるのだろうと感じました。

<非常に盛り上がりを魅せた 香川の山下選手vs今田選手の試合>

競技推手は日本ではまだまだ歴史も浅く、とてもマイナーな競技スポーツですが
着実にその拡がりをみせています。

競技推手は見た目が地味で、一般の人から見ればただの力づくの推し引きに見えると思いますが、
実際にやってみると非常にテクニカルで、繊細な攻防があることが分かります。

今回の大会では女子無差別級が分かりやすかったですが、
相当な体格差があっても推手の技術でそれを補うこともできます。

やってみないと分からないという点では、エンターテイメントとしては展開の難しさを感じますが、
一旦その世界を知ってしまうとその魅力は、多くの人を魅了するものだと確信しています。

とにかくこれからの発展が楽しみです。

最後に、このような難しい状況の中大会開催をして頂いた競技推手連盟運営の皆様、ご指導下さった板野代表、
対戦して頂いた選手の皆様、応援に来て大会を盛り上げてくれた全ての方々、参加してくれた生徒の皆様、
いつも一緒に練習をしてくれる仲間達、そしていつもいつも懇切丁寧にご指導くださる田中正納先生、
全ての方々に感謝申し上げますm(_ _)m